ホラー

映画も事件も怪談もたいていは自分とは遠い出来事としてすぐに忘れてしまうけど
最近読んだこれは時折脳裏を横切っては心底ぞっとする。。。

捕食寄生者のはなし
ある種のハエはコオロギに飛びつくと小さな粘着性の幼虫をコオロギの表面のあちこちに産み付ける。
数分で幼虫はコオロギの外骨格に穴を開け体内に入る。幼虫たちは2､3日コオロギの内部を食べて過ごし
その間に潜望鏡のような呼吸管をこしらえる。
幾分育った後、コオロギの腹部脂肪組織を食べて成長しつづけ一週間後、体膣全体を占拠する。
外側からはコオロギのように見えコオロギのように歩き最後の瞬間まで鳴き声さえ出す。
殻の下ではほとんどの肉がハエに変わってしまっている。十分に育つと宿主の内部から穴をあけ外に出て
誕生する。コオロギは寄生者に必要でなくなったときようやく死ぬことになる。

「性淘汰-ヒトは動物の性から何を学べるのか」マーリーン・ズック著

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