ベイちゃんにひとつずつ奪われた陣地を
時間をかけてひとつずつ取り戻しているヒーちゃんだった。

時間をかけてひとつずつ取り戻しているヒーちゃんだった。

---その夜、私は彼が出発したことに気がつかなかった。彼は物音ひとつたてずに去っていった。 私がようやく追いついた時、彼は毅然とした表情で足早に歩いていた。彼は、私にこう言っただけだった。 「あぁ!来てくれたんだ…。」彼は私の手を取った。だが、それでもまだ不安げだった。「わかってくれるよね。遠すぎるんだ。ぼく、とてもこのからだを持ってけないよ。重すぎるんだもの。」----星の王子さまより
